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肥満について(1)


近年多種多様の飲食物が簡単に手に入り、またその食材・食品も工場で加工された食品や原材料の出所が明らかでないもの、添加物を大量に使用し体内で代謝しきれないものなどが、それらを自由に摂取できる状況にあります。

これにともなって肥満が問題化しています。

では、肥満の定義についてお話します。

一般的に体脂肪が過剰に蓄積した状態とされていますが、一口に体重過多をもってこの定義を適用することはできません。

厳密には個体を構成する成分のうちで、脂肪組織の占める比率が以上に高い状態と定義されなければなりません。

 

成人では60~70%が水分、15~20%がタンパク質、15~25%が脂肪とされていますが、正常人での体重に対する脂肪の占める率は成人男子で15~18%、女子で15~20%と言われています。

 

肥満の割合は男性27.8%、女性20.5%となっています。
年代別にみると、男性では50歳代が34.4%と最も高く、次いで60歳代が31.2%となっています。
一方、女性は年齢が上がるにつれて肥満者の割合が高くなり、70歳以上で24.7%と最も高くなっています。

肥満は2種類に分類され、単純性肥満(本態性肥満)と症候性肥満に分けられます。

このうち、単純性肥満がほとんどで、全体の90%を占める。

 

皮下、筋肉、臓器などの部位に脂肪が多く見られます。

皮下で脂肪が付きやすい部位は男性では頚部、三角筋部、腹部に多い上半身型です。

女性では臀部、大腿部に多い下半身型です。

男性と女性とで、このように部位の相違がみられるのは内分泌(ホルモン)の差異に起因するもの、という見方がされています。

また糖尿病、大動脈粥状硬化症、痛風などの発生率は上半身型に多いと言われています。

 

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