とてもよく目にする疾患です

ある程度年齢を重ねた人が膝が痛くなって整形外科を受診したときに『年だからね』『変形だから痛いんだよ』と言われて湿布だけ出されて終わりというのは当院に来院する患者さんからもしばしば耳にします

もちろん若い人にはあまり見られませんが中年くらいになると特定の関節を酷使している人には割とよく見られます

でもこれは本当に変形しているから痛いのでしょうか？

答えはNOです

変形していても痛くない人はザラにいます

ではなぜ痛いのかというと関節の中の何かが傷ついているから・または炎症を起こしているから痛むのです

もちろん変形していっている最中は骨や軟骨組織が傷つき潰されていってたりしますので痛みが出ますが

変形が止まっていても日常の生活の中で何か関節内に傷が入るような動作があったりすると同じ症状が出ます

ではどうすれば良いのか…

その組織の修復が終わるまでそこを刺激しないようにすれば良いのです

もちろん削れて薄くなった軟骨組織が再び厚くなるか・傷が入ってデコボコになった軟骨組織が再び平らになるかというとそんなことはありません

修復は削れた場所や傷ついた場所の表面をコーティングするような感じで進みます

傷の表面が覆われそれがしっかりとした状態になれば痛みは出ません

具体的な治療法は電療や抗炎症剤の使用の他に関節内圧のコントロールをしていくことになります

当院では多くのOAの患者さんたちが短期間で痛まなくなり卒業していっています

なかなか治らずに悩んでいる方がいましたら是非お気軽に相談していただけたらと思います