2015.09.18
アキレス腱付近の痛み
子供に起きる成長痛の一種「踵骨骨端炎」を除けばアキレス腱付近の痛みで多いのは腱自体に炎症を起こすアキレス腱炎で、ふくらはぎの下から踵の後にかけて起こる痛みです。
ふくらはぎの筋肉は解剖学的には下腿三頭筋(腓腹筋の外側頭・内側頭、ヒラメ筋)が主な筋肉で、それらが一つにまとまってアキレス腱に移行し踵の後につきます。
好発年齢はどのくらいか…結論から言いますと特にこの年代に多いというのはなく、幅広い年齢層で起こります。
運動部の学生やスポーツが趣味でよくスポーツをする方、仕事でたくさん歩く方、立ちっぱなし動きっぱなしで力仕事をしている方などに多く見られ、共通して言えることは、『歩く』『走る』『跳ぶ』などのふくらはぎをよく使用する生活をしていると言う事が特徴にあげられます。
なりやすい原因として運動中のふくらはぎの過度の使用、運動をする前のウォーミングアップが足りず体が暖まっていないのにいきなり動いたりする事、また運動後のクールダウンをしないこと、睡眠不足などにより代謝が追い付いていない事などが挙げられます。
このような事が続いてふくらはぎの柔軟性が低下することによりアキレス腱に負担がかかり続け、少しずつ損傷が進み受傷してしまいます。病態としては、腱や腱と筋の移行部に細かい傷がついていたり、微細な断裂が起きていると考えられます。
主な症状としては、その程度によって異なりますがアキレス腱のあたりでの熱感、腫脹、つまむと痛い、強く伸ばすもしくは強く力を入れると痛い、また運動開始時軽い痛みがあり運動中は痛みが和らぐが運動終了後にまた痛みが発生するなどがあります。
その痛めている程度や年齢生活スタイルなどによって対処法は異なりますが、基本的には炎症が起きていたり痛みの強い時にはストレッチや運動はせず炎症を抑えるような処置をしふくらはぎ全体をマッサージして緊張を取る、どうしても運動する時はテーピングやサポーターなどで保護し終わったらアイシングして炎症を取るような処置をして就寝、痛みが落ち着き組織の修復がある程度進んで来たら軽めのストレッチとトレーニングを開始し再発予防といった具合に治療を進めていきます。
どんな怪我や損傷でもそうですが、基本は変わる事はありませんがその人の生活スタイルによって対処法や治療計画などは変えていくものです。闇雲に『運動禁止』とするのは逆に良くない場合もあるものです。疑問に思ったり判らなかったり迷ったら相談して頂ければと思います。
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