肘内障は強い牽引力（腕を強く引っ張る）に前腕回内力(親指が内側に回る・手のひらを内側に回す)が加わることで輪状靭帯に収まっていた橈骨が抜けてしまうことで発生します

また前腕回内位で腕を体幹の下にして寝転がることによって自重で引っ張られて発生することもありますので

お子さんが腕を体の下にして寝ていたら注意してください

この年齢の全身性関節弛緩・収まっている骨の大部分が軟骨成分であることなどが原因の因子と考えられています

特徴は学齢前の幼小児に多いこと（稀に中学生になっても発生することがあります）と整復が完了するとすぐに患肢を自由に動かせること

特別な固定は必要ないことと繰り返しの発生に注意が必要ため手を引っ張らないようにすることです

同じような場所を痛がる他のケガとの鑑別ですが

小児のため原因がはっきりしないことが多いので局所に腫脹があるときは骨端線離開や軟骨損傷や肘の捻挫や感染症や虫刺され

局所に変化が無い場合は鎖骨の若木骨折に注意が必要です