股関節部の痛みを引き起こす症状はいろいろありますが子供の股関節部の痛みで注意しなければならないものの一つにペルテス病があります

ペルテス病とは子供の股関節において大腿骨頭（太ももの骨の頭の部分）への血行が何らかの原因で極端に低下または途絶されて骨の壊死（骨の細胞が死んでしまう事）が起こり発症します

骨の強度が極端に弱くなり放置しておくとつぶれて骨に変形が生じてしまう病気です

初発症状としては多くは股関節の軽い痛み（大腿部や膝が痛いこともあります）と跛行（びっこ）で

同時に股関節の動きの制限があらわれ特に内外旋の制限（あぐらがかきにくい・股関節を捻ると右と左の動きが違う）が生じます

2〜10 歳（特に好発年齢は4〜7 歳）の男児（女児の約5 倍の発生率）に発症することが多く

発生頻度としてはアメリカの報告では男子750 人に1 人で女子4000 人に1 人といわれていますが

日本国内での症例報告ではもう少し頻度は少ないようです

一般的には身長が低くて活発な元気な男の子に多いとされています